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【診断付】起業に向いている人の10の特徴|起業家・実業家・フリーランスの違い

コラム

2025.10.20

「自分の力で事業を立ち上げてみたい」「今の会社で働き続けることに、どこか物足りなさを感じる」 そんな思いを胸に、漠然と「起業」という選択肢を意識し始めた方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ起業を考えると「自分にそんな才能があるのだろうか?」「失敗したらどうしよう」と不安になり、一歩を踏み出せないかもしれません。

この記事では、あなたが起業に向いているかどうかを客観的に判断できるよう、起業家(アントレプレナー)に共通する特徴や思考法を徹底解説します。
さらに、ご自身の適性をチェックできる診断リストや、起業家と経営者、フリーランスとの違いも分かりやすく説明します。

この記事を読めば、ご自身の強みや課題が明確になり、起業という道へ進むべきかどうかのヒントが見つかるはずです。

起業に向いてる人の10の特徴

成功している起業家には、いくつかの共通した特徴が見られます。
ここでは、特に重要とされる10の資質をご紹介します。
自分にいくつ当てはまるか、チェックしながら読み進めてみてください。

高いリスク許容度と挑戦心

起業にリスクはつきものであり、それを恐れず挑戦できることは、起業家にとって最も重要な資質の一つです。
事業は常に不確実性の連続であり、安定した会社員生活とは大きく異なります。
収入が不安定になる可能性や、事業が失敗するリスクを受け入れ、それでも挑戦したいという強い意志が求められます。

もちろん、無謀な挑戦を推奨するわけではありません。
賢明な起業家は、リスクを正確に分析し、コントロールしながら大胆な一歩を踏み出します。

強い当事者意識と責任感

事業で起こるすべての出来事を「自分ごと」として捉え、最後まで責任を負う覚悟があるかどうかも重要です。
会社員であれば、最終的な責任は会社や上司が負ってくれるかもしれません。
しかし、起業家は事業の全責任を一人で背負います。

トラブルが発生した際に他人のせいにせず、自らが先頭に立って問題を解決し、従業員や顧客、取引先に対して誠実に対応できる強い責任感が不可欠です。

柔軟な思考と迅速な行動力

市場や顧客の反応に応じて、計画を柔軟に変更し、すぐに行動に移せる能力は、変化の激しい現代において起業家が生き残るための鍵となります。
完璧な計画を立てることに時間を費やすよりも、まずは「やってみる」という姿勢でスピーディーに仮説検証を繰り返せる人が、成功のチャンスを掴みやすいでしょう。

「走りながら考える」ことができるフットワークの軽さが、ビジネスチャンスを逃さないために重要です。

失敗から学ぶ学習能力

起業家にとって失敗は終わりではなく、成功への貴重なデータです。一度や二度の失敗で心が折れることなく、「なぜ失敗したのか」「次はどうすればうまくいくか」を冷静に分析し、次の行動に活かせる学習能力が求められます。

成功している起業家の多くは、数えきれないほどの失敗を経験しています。
その経験一つひとつを成長の糧にできるポジティブな姿勢が、最終的な成功へと繋がります。

人を巻き込むコミュニケーション能力

自分のビジョンや事業の魅力を熱意をもって語り、他人を巻き込む力は、起業家にとって不可欠なスキルです。
一人でできることには限界があります。

従業員、共同創業者、投資家、そして顧客など、多くの人の協力や共感を得るためには、高いコミュニケーション能力が求められます。
自分の想いを伝え、相手を惹きつける人間的な魅力も大きな武器になります。

強い目的意識とビジョン

「なぜ自分はこの事業をやるのか?」という問いに対する明確な答えを持っていることは、困難な状況を乗り越えるための原動力となります。
単に「お金を稼ぎたい」という動機だけでは、起業の過程で訪れる多くの困難に耐えられないかもしれません。

「この社会課題を解決したい」「こんな世界を実現したい」といった、社会や顧客に対する強い目的意識やビジョンが、長期的に事業を継続させるための支えとなります。

継続的な自己投資と成長意欲

起業家は常に学び続け、自分自身をアップデートしていく必要があります
市場、技術、法律など、ビジネスを取り巻く環境は常に変化しています。
現状維持は衰退を意味するため、書籍を読んだり、セミナーに参加したりと、常に新しい知識やスキルを吸収しようとする自己投資の姿勢が欠かせません。

孤独に耐えうる精神的な強さ

事業に関する最終的な意思決定は、すべて自分一人で行わなければなりません
その重圧や孤独感に耐えられる精神的な強さも、起業家には必要です。

会社員時代のように、気軽に相談できる上司や同僚がいない状況で、重要な決断を下し続けることになります。
信頼できるメンターを見つけたり、起業家仲間との繋がりを持ったりすることも大切ですが、基本的には孤独な戦いであることを覚悟しておく必要があります。

課題発見力と解決策の探求心

世の中の「不便」「不満」「不足」に気づき、それをビジネスチャンスと捉える視点が重要です。
多くの人が見過ごしてしまうような日常の中の小さな課題に目を向け、「どうすれば解決できるだろうか?」と常に考える習慣が、新しい事業のアイデアに繋がります。

優れた起業家は、単に問題を見つけるだけでなく、その解決策を粘り強く探求し、具体的なサービスや商品として形にすることができます。

基本的な計数管理能力

事業のお金の流れを把握し、管理する能力は、ビジネスを継続させるための生命線です。
売上、利益、コスト、資金繰りといった基本的な数字を理解できなければ、どれだけ良い製品やサービスを持っていても事業は立ち行かなくなります。

会計の専門家である必要はありませんが、少なくとも決算書(損益計算書や貸借対照表)の基本的な内容を理解し、自社の経営状況を数字で語れる力は最低限身につけておくべきです。

起業家適性診断チェックリスト

ここまで読んできて、「自分は起業に向いているかも?」と感じた方もいるかもしれません。
ここで、あなたの起業家適性をより具体的にチェックしてみましょう。以下の質問に「はい」か「いいえ」で答えてみてください。

  • 安定よりも、大きなリターンを得られる可能性に魅力を感じる
  • 物事がうまくいかない時、他人のせいではなく自分の責任だと考えられる
  • 完璧な計画を待つより、まず行動してみるタイプだ
  • 失敗しても、それを次に活かすための良い経験だったと思える
  • 自分の夢や目標を、熱意をもって他人に語ることができる
  • 「なぜこれをやるのか」という自分なりの目的意識がはっきりしている
  • 新しい知識やスキルを学ぶために、お金や時間を投資することに抵抗がない
  • □ 最終的な決断は、誰にも頼らず自分一人で下すべきだと考えている
  • 日常生活で「もっとこうなれば便利なのに」と感じることがよくある
  • お金の出入りを管理したり、計算したりすることが苦にならない
  • 答えのない問題に対して、自分なりの答えを見つけようと考えるのが好きだ
  • 批判や反対意見を、自分を成長させるためのフィードバックとして受け止められる

【診断結果】 「はい」の数が多ければ多いほど、あなたは起業家としてのポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。

  • 8個以上: 素晴らしい!あなたは起業家としての高い資質を持っています。自信を持って次の一歩を検討してみましょう。
  • 57: 起業家としての素質は十分にあります。足りないと感じる部分を意識的に伸ばしていくことで、成功の可能性はさらに高まります。
  • 4個以下: 現時点では、起業よりも組織の中で能力を発揮する方が向いているかもしれません。しかし、これはあくまで現時点での話です。意識や行動を変えることで、起業家としての資質は後からでも身につけることができます。

起業家・経営者・フリーランスの違い

「起業」を考えるとき、「経営者」や「フリーランス」といった働き方との違いが気になる方も多いでしょう。
それぞれの定義と役割を理解することで、自分が目指す方向性がより明確になります。

起業家の定義と仕事内容

**起業家(アントレプレナー)**とは、革新的なアイデアや技術を用いて、新しいビジネスやサービスをゼロから創造する人を指します。
市場にまだない価値を生み出し、事業を急成長させることを目指すのが特徴です。

  • 主な仕事内容: 新しいビジネスモデルの構築、資金調達、プロダクト開発、市場開拓など、事業の創造と成長に関わるあらゆる業務。

経営者の定義と役割

経営者とは、既存の組織(会社)の運営責任者です。
社長やCEOなどがこれにあたります。
起業家が立ち上げた事業を引き継いで安定的に成長させたり、親から事業承継したりするケースも含まれます。

  • 主な役割: 組織のヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を最適に配分し、事業を継続的に成長・発展させること。

起業家が「01にする」役割なら、経営者は「110に、10100にする」役割を担うことが多いと言えます。
もちろん、起業家がそのまま経営者として会社を運営し続けるケースも一般的です。

フリーランスの定義と働き方

フリーランスとは、特定の企業や組織に所属せず、個人のスキルや専門知識を提供して報酬を得る働き方です。
個人事業主として活動する人が多く、自分の裁量で仕事を選び、時間や場所にとらわれずに働けるのが魅力です。

  • 主な働き方: デザイナー、ライター、エンジニア、コンサルタントなど、自身の専門スキルを活かしてクライアントから業務委託を受ける。

フリーランスは基本的に自分の労働力を提供するのに対し、起業家は事業の仕組みそのものを作り、他人を雇用して事業を拡大していくことを目指す点で大きな違いがあります。

三者のメリット・デメリット比較表

主な役割

0→1の創造

1→100の拡大・維持

スキルの提供

働き方

事業の仕組みを作る

組織をマネジメントする

自分の労働力を提供する

リスク

非常に高い

高い

中程度

リターン

青天井(非常に大きい)

大きい

自分の労働力に依存

安定性

低い

中程度

案件に依存(不安定)

必要なスキル

創造力、行動力、巻き込み力

マネジメント能力、戦略思考

専門スキル、自己管理能力

起業に向いていない人の特徴

一方で、現時点では起業という選択がベストではない可能性が高い人の特徴もあります。
もし当てはまる場合は、まず自分の考え方や働き方を見直すことから始めてみるのが良いかもしれません。

安定を最優先に求める性格

給与や雇用の安定が何よりも大切だと感じる場合、起業の道は精神的に厳しいものになる可能性があります。
起業初期は収入がゼロになることも珍しくなく、常に不安定な状況と隣り合わせです。
安定した環境でこそ力を発揮できるタイプの人は、無理に起業を目指す必要はないでしょう。

指示がないと行動できない

上司や誰かからの具体的な指示を待ってからでないと動けないという人も、起業には向いていません。
起業家は、誰も答えを知らない状況で、自ら課題を見つけ、やるべきことを判断し、行動を起こし続けなければなりません。

完璧主義で決断が遅い

失敗を恐れるあまり、100%の確信が持てるまで行動できない完璧主義な性格は、ビジネスチャンスを逃す原因になります。
起業の世界では、スピードが命です。70%程度の完成度でも、まずは市場に出してみて、顧客の反応を見ながら改善していく姿勢が求められます。

他責思考が強い人

問題が起きたときに、原因を自分以外の環境や他人のせいにする傾向がある人は、起業家として成長することが難しいでしょう。
事業におけるすべての結果は、最終的に自分の判断の結果です。すべての責任を負う覚悟がなければ、困難を乗り越えることはできません。

起業家になるための準備と最初の一歩

「自分は起業に向いているかもしれない」と感じたら、次はいよいよ具体的な準備を始める段階です。
ここでは、起業家になるための最初の一歩を4つのステップでご紹介します。

ビジネスアイデアの発見と検証

まずは、どんな事業をやりたいのか、ビジネスの種を見つけることから始めます。

  • 自分の「好き」や「得意」から考える: 情熱を注げる分野や、他人より詳しい分野にヒントがあります。
  • 身の回りの「不便」や「不満」を探す: 日常生活で感じる課題は、ビジネスチャンスの宝庫です。
  • 既存のサービスを組み合わせる・改善する: 全く新しいものである必要はありません。

アイデアが浮かんだら、友人や知人に話してみたり、簡単なアンケートを取ったりして、そのアイデアにニーズがあるか(お金を払ってでも欲しいと思う人がいるか)を検証しましょう。

事業計画書の作成

事業計画書とは、ビジネスの設計図です。
頭の中にあるアイデアを具体的に整理し、事業の実現可能性を高めるために作成します。主に以下のような項目を盛り込みます。

  • 事業の目的・ビジョン
  • 提供する商品やサービスの内容
  • ターゲット顧客
  • 市場規模と競合分析
  • 販売戦略・マーケティング計画
  • 収益計画・資金計画

完璧なものである必要はありませんが、融資を受ける際などには必須の書類となります。

必要な資金の調達方法

事業を始めるには、初期費用や当面の運転資金が必要です。
資金の調達方法には、主に以下のような選択肢があります。

  • 自己資金: 最もリスクの低い方法ですが、用意できる金額には限界があります。
  • 融資: 日本政策金融公庫の「新創業融資制度」など、創業者向けの公的な融資制度は金利も低く、おすすめです。
  • 補助金・助成金: 国や地方自治体が提供する、返済不要の資金です。公募期間や条件があるので、こまめに情報をチェックしましょう。
  • 出資: ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家から、事業の将来性と引き換えに資金を提供してもらう方法です。

会社設立または開業の届け出

事業の形態を決め、法的な手続きを行います。

  • 個人事業主: 税務署に「開業届」を提出するだけで始められます。手続きが簡単で、コストもかかりません。まずは小さく始めたい人におすすめです。
  • 法人(株式会社など): 法務局で設立登記の手続きが必要です。社会的信用度が高く、資金調達や人材採用で有利になる場合がありますが、設立費用や維持コストがかかります。

どちらが良いかは事業規模や将来の展望によります。
迷った場合は、まず個人事業主としてスタートし、事業が軌道に乗ってから法人化(法人成り)するのも一つの手です。

起業に関するよくある質問

最後に、起業を考え始めた方が抱きがちな疑問にお答えします。

アイデアがなくても起業できますか?

はい、明確なビジネスアイデアがなくても、起業の準備を始めることは可能です。
大切なのは「何かを成し遂げたい」という強い想いです。まずは自己分析を深めたり、社会が抱える課題に目を向けたりすることから始めましょう。
起業家向けのイベントに参加して、仲間を探す過程でアイデアが生まれることもあります。

自己資金は最低いくら必要ですか?

事業内容によって大きく異なるため、一概には言えません
IT
系のサービスなど、大きな設備投資が不要なビジネスであれば、数十万円程度から始めることも可能です。
一方で、店舗を構える場合は数百万円~1,000万円以上かかることもあります。
日本政策金融公庫の調査では、創業時の平均資金は1,000万円前後ですが、中央値は500万円前後となっています。
自己資金だけでなく、融資を組み合わせるのが一般的です。(参考:日本政策金融公庫「2022年度新規開業実態調査」)

働きながら起業の準備はできますか?

はい、むしろ会社員として安定した収入を得ながら準備を進めることを強くおすすめします
いきなり会社を辞めてしまうと、収入が途絶え、焦りから冷静な判断ができなくなるリスクがあります。
平日の夜や休日を使って、事業計画を練ったり、市場調査をしたり、少しずつ準備を進めましょう。
副業として小さくビジネスを始めてみるのも良い方法です。

失敗したときのリスクは何ですか?

起業の失敗には、主に3つのリスクが伴います

  • 金銭的リスク: 投じた自己資金を失ったり、融資の返済義務が残ったりする可能性があります。特に、個人で連帯保証人になっている場合は注意が必要です。
  • 時間的リスク: 起業に費やした時間が、キャリアにおいて空白期間と見なされる可能性があります。
  • 精神的リスク: 事業の失敗による喪失感や、周囲からのプレッシャーで精神的に追い詰められることがあります。

これらのリスクを最小限に抑えるためにも、まずは小さく始める「スモールスタート」を心がけ、いきなり大きな借金をしないことが重要です。

まとめ

今回は、起業に向いてる人の特徴から、具体的な準備のステップまでを解説しました。

起業家とは、単なる職業ではなく「生き方」そのものです。
リスクを恐れず挑戦し、失敗から学び、社会に新しい価値を生み出そうとする情熱を持った人こそが、起業家への道を歩むことができます。

診断チェックリストの結果がどうであれ、最も大切なのは**「自分はどう生きたいのか」**という問いと向き合い、実際に行動を起こしてみることです。
この記事が、あなたの未来を切り拓くための、最初の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

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