お知らせ

NEWS

バイオフィリックデザインとは?オフィス導入の効果と事例を解説

コラム

2026.02.05

「従業員のストレスを減らしたい」「もっと創造的なアイデアが生まれるオフィスにしたい」
このような課題をお持ちの経営者や総務・人事担当者の方にとって、オフィスの環境改善は重要なテーマではないでしょうか。

近年、その解決策として世界的に注目されているのが「バイオフィリックデザイン」です。
これは、一言でいえば「人と自然をつなぐ」デザイン手法のこと。

この記事では、バイオフィリックデザインの基本的な考え方から、
オフィスに導入することで得られる具体的な効果、すぐに始められるアイデア、国内外の先進的な導入事例まで、
専門知識がない方にも分かりやすく解説します。

この記事を読めば、あなたのオフィスをより健康的で生産的な空間に変えるための確かなヒントが見つかるはずです。

バイオフィリックデザインとは

バイオフィリックデザインは、単にオフィスに緑を置くことだけを指すのではありません。
その根底には、人間が本来持つ自然への欲求を満たすことで、心身の健康や幸福感を高めるという考え方があります。

人間が持つ「バイオフィリア」という本能

バイオフィリックデザインの根幹にあるのが「バイオフィリア」という概念です。

バイオフィリアとは、ハーバード大学の生物学者エドワード・O・ウィルソンが提唱した言葉で、
「人間は生まれながらにして、生命や自然とつながりたいという本能的な欲求を持っている」という仮説を指します。

私たちは、木々の緑や川のせせらぎ、温かい太陽の光に触れると、無意識に心地よさや安らぎを感じます。
これは、人類がその歴史の大部分を自然の中で過ごしてきたことに由来すると考えられています。
バイオフィリックデザインは、この本能的な欲求を現代の建築や空間デザインに取り入れようとするアプローチなのです。

デザインにおける3つの基本要素

バイオフィリックデザインは、主に以下の3つの要素で構成されています。
これらをバランス良く取り入れることで、より効果的な空間が生まれます。

  • 自然との直接的なつながり
  • 光、空気、水、植物、動物、天気など、五感を通して自然を直接的に感じられる要素です。窓から差し込む自然光や、オフィスに置かれた観葉植物、水の流れる音がこれにあたります。
  • 自然との間接的なつながり
  • 自然そのものではなく、自然を想起させる要素を取り入れることです。木材や石といった自然素材を使った家具や内装、自然の風景画や写真、植物の葉をモチーフにした模様などが含まれます。
  • 空間と場所へのつながり
  • 空間の構成によって、自然の中にいる時のような感覚を再現するアプローチです。見晴らしの良い開放的な空間や、逆に少し隠れられるような落ち着いた空間を設けることで、人に安心感や心地よさをもたらします。

オフィス環境における重要性

現代人の多くは、一日の90%以上を室内で過ごしていると言われています。
特にオフィスワーカーにとって、職場環境が心身の健康に与える影響は計り知れません。

無機質で閉鎖的な空間は、知らず知らずのうちにストレスを蓄積させ、生産性を低下させる原因となります。
だからこそ、オフィスに自然を取り入れるバイオフィリックデザインが重要視されているのです。
自然を感じられるオフィスは、従業員のウェルビーイング(心身ともに健康で幸福な状態)を高め、企業の持続的な成長を支える基盤となります。

オフィス導入で得られる効果

バイオフィリックデザインをオフィスに導入することは、単に「癒やし」の効果だけでなく、
企業経営に直結する具体的なメリットをもたらします。
ここでは、科学的な研究で報告されている「オフィス グリーン 効果」を3つの側面に分けて解説します。

生産性と創造性の向上

自然を感じられる環境は、人の集中力や認知能力を高めることが分かっています。

ある研究では、窓から自然が見える環境で働く従業員は、
そうでない従業員に比べて情報処理能力が高く、集中力が持続しやすいという結果が出ています。
また、イギリスのエクセター大学の研究によると、観葉植物を置いたオフィスでは、従業員の生産性が15%向上したと報告されています。

緑や自然光は、固定観念にとらわれない柔軟な発想を促し、創造性を刺激する効果も期待できます。
(参考:The University of Exeter https://www.exeter.ac.uk/news/featurednews/title_409094_en.html)

従業員のストレス軽減と幸福度向上

オフィスに自然を取り入れることは、従業員のメンタルヘルス改善に直接的な効果があります。

植物や水、自然光に触れると、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」の分泌が抑制され、
心拍数や血圧が安定することが多くの研究で示されています。
これにより、従業員はリラックスした状態で仕事に取り組むことができ、精神的な負担が軽減されます。

結果として、職場全体の雰囲気が明るくなり、従業員の幸福度や仕事に対する満足度の向上が期待できるでしょう。

企業イメージとエンゲージメントの強化

従業員の健康を気遣うオフィス環境は、優れた企業文化の象徴となります。

バイオフィリックデザインを取り入れた魅力的なオフィスは、
「従業員を大切にする会社」というポジティブな企業イメージを社外に発信し、
採用活動において大きなアピールポイントになります。

社内に向けては、従業員が「自分たちは会社から大切にされている」と感じることで、
会社への帰属意識や貢献意欲、すなわち従業員エンゲージメントを高める効果が期待できます。
エンゲージメントの高い組織は、離職率が低く、業績も向上しやすい傾向にあります。

オフィスへの具体的な導入方法

「バイオフィリックデザインは魅力的だけど、何から始めればいいか分からない」と感じる方も多いでしょう。
ここでは、小規模なオフィスでも始められる簡単なアイデアから、本格的な導入方法まで、具体的な方法を4つご紹介します。

観葉植物の配置とグリーンウォール

最も手軽に始められるのが、観葉植物を置くことです。
デスクの上、会議室の隅、休憩スペースなど、様々な場所に配置してみましょう。
空気清浄効果のあるサンスベリアや、日陰に強いポトスなどが人気です。

よりインパクトのある導入方法として、壁一面を植物で覆う「グリーンウォール(壁面緑化)」があります。
空間の象徴となり、断熱性や吸音性を高める効果も期待できます。

自然光の最大化とサーカディアン照明

自然光は、最も簡単でコストのかからないバイオフィリックデザインの要素です。

まずは、ブラインドやカーテンを調整して、できるだけ多くの自然光を室内に取り入れましょう。
窓際のスペースをデスクエリアや共有スペースとして活用するレイアウト変更も効果的です。

また、体内リズムを整える照明も注目されています。
サーカディアン照明とは、太陽光の1日の色の変化を模倣し、時間帯に合わせて光の色や明るさを自動で調整する照明システムのこと」です。
これにより、従業員の覚醒とリラックスのサイクルをサポートします。

木材や石などの自然素材の活用

オフィス家具や内装に、自然素材を取り入れることも有効な方法です。

例えば、会議室のテーブルを無垢材のものに変えたり、
床材や壁の一部に木材や石のパネルを使用したりするだけで、空間の雰囲気は大きく変わります。
手で触れたり、視界に入ったりするだけで、人は無意識にリラックス効果を得られます。

自然の風景や水の音の導入

視覚や聴覚を通じて自然を感じる工夫も大切です。

窓から緑や空が見えるようにデスクを配置したり、
それが難しい場合は自然の風景を写した大きなアートパネルを飾ったりするのも良いでしょう。

また、小さな噴水やアクアリウムを設置して水の動きや音を取り入れたり、
休憩スペースで鳥のさえずりや川のせせらぎといった環境音(サウンドスケープ)を静かに流したりすることも、
心地よい空間づくりに役立ちます。

国内外の企業導入事例

世界中の先進的な企業が、従業員のウェルビーイングと生産性を高めるために、積極的にバイオフィリックデザインを導入しています。
ここでは、その代表的な事例を3つご紹介します。

Amazon本社「The Spheres

アメリカ・シアトルにあるAmazon本社の象徴的な建物が「The Spheres」です。
ガラス張りの巨大な球体の中には、世界中から集められた4万本以上の植物が植えられており、まるで熱帯雨林のような空間が広がっています。
従業員はここでミーティングをしたり、個人作業をしたりと、自然に囲まれながら働くことができます。
(参考:Amazon https://www.seattlespheres.com/)

パソナグループ本社「アーバンファーム」

東京にある人材サービス大手パソナグループの本社は、「アーバンファーム(都市の農園)」というコンセプトで知られています。
ビルの内外に200種類以上の植物が植えられ、オフィス内で米や野菜、果物を栽培しています。
従業員が農作業に参加することもあり、食と農を身近に感じることで、コミュニケーションの活性化や健康意識の向上につなげています。
(参考:PASONA GROUP https://www.pasonagroup.co.jp/company/map_g.html)

Google「シンガポールオフィス」

テクノロジー企業のGoogleは、世界中のオフィスで従業員の創造性を刺激するユニークなデザインを取り入れていますが、
特にシンガポールオフィスはバイオフィリックデザインの好例です。
熱帯気候を活かし、オフィス内に緑豊かな植物をふんだんに配置。
自然素材を多用した内装と相まって、開放的でリラックスできる空間を創り出しています。

導入の注意点と費用相場

バイオフィリックデザインを成功させるためには、計画段階での検討が重要です。
ここでは、導入前に確認すべきポイントと、おおよその費用感について解説します。

導入前に確認すべき3つのポイント

やみくもに導入するのではなく、以下の3つのポイントを事前に整理しておきましょう。

    • 目的の明確化
    • 何のためにバイオフィリックデザインを導入するのかをはっきりさせましょう。「生産性を上げたい」「従業員のストレスを減らしたい」「採用力を強化したい」など、目的によって最適なアプローチは異なります。
    • 設置場所と環境の確認
    • 植物を置く場合は、日当たりや空調、人の動線を考慮する必要があります。植物の種類によっては、特定の環境でないと育ちにくいものもあります。
専門家のアドバイスを聞くことも重要です。
  • 維持管理計画
  • 植物は生き物です。水やりや剪定、病害虫の対策など、誰がどのようにメンテナンスを行うのかを事前に決めておく必要があります。自社で対応するのか、専門のメンテナンスサービスを利用するのかを検討しましょう。

導入方法別の費用感

導入費用は、規模や方法によって大きく異なります。
以下はあくまで一般的な目安です。

  • 観葉植物の購入・レンタル
  • 数千円~数万円程度から始められます。レンタルサービスなら、メンテナンスもセットになっている場合が多く手軽です。
  • グリーンウォール(壁面緑化)
  • 規模やシステムによりますが、1平方メートルあたり10万円~20万円程度が相場です。初期費用はかかりますが、空間の印象を劇的に変えることができます。
  • 内装工事(自然素材の活用など)
  • これは規模や使用する素材によって大きく変動します。数百万円から数千万円以上かかる場合もあります。専門のデザイン会社や工務店への見積もりが必要です。

維持管理のコストと手間

導入後の維持管理も忘れてはならないポイントです。

自社で管理する場合、担当者の手間がかかります。
専門のレンタル・メンテナンスサービスを利用する場合、植物の量や種類に応じて月額数千円から数万円の費用がかかりますが、
常に美しい状態を保てるという大きなメリットがあります。

よくある質問

最後に、バイオフィリックデザインの導入に関してよく寄せられる質問にお答えします。

小規模オフィスでも導入できるか

はい、もちろん可能です。
大規模な工事をしなくても、バイオフィリックデザインを取り入れる方法はたくさんあります。

  • デスクに置ける小さな観葉植物や多肉植物を置く
  • 壁に掛けられるアートパネルやハンギングプランターを利用する
  • フェイクグリーン(人工植物)を効果的に使う

小さな工夫でも、空間の雰囲気は大きく変わります。

賃貸オフィスでの導入方法は

工事不要で、原状回復が可能な方法を選びましょう。
賃貸オフィスでは、壁や床に手を加えることが難しい場合があります。
その場合は、以下のような方法がおすすめです。

  • 置き型の観葉植物やプランターを設置する
  • パーテーション代わりに、背の高い植物を並べる
  • 木製の家具や小物を取り入れる
  • 自然の風景ポスターやファブリックパネルを飾る

効果測定はどのように行うか

導入前後の変化を比較することで、効果を可視化できます。
具体的な方法としては、以下のようなものが考えられます。

  • アンケート調査
  • 従業員を対象に、ストレスレベル、仕事への満足度、集中力などについてアンケートを実施します。
  • 客観的データの比較
  • 欠勤率や離職率、特定の業務における生産性データなどを比較分析します。
  • ヒアリング
  • 従業員への個別またはグループでのヒアリングを通じて、体感的な変化を聞き取ります。

レンタルオフィス・リブポートの例

シェアオフィス・リブポートもバイオフィリックデザインを取り入れています!

  • リブポート品川
  • コワーキングエリアは窓から緑や空が見えるようにデスクを配置しています。複数名用の完全個室からも緑・空が見えるため、長時間の作業も集中して行うことが出来ます。
  • リブポート新横浜
  • コワーキングエリアが地下1階にあるため、フェイクグリーンの設置や照度を工夫して明るい空間をつくりました。 リブポート新横浜はリフレッシュチェアもあり、落ち着きのあるワークスペースとなっています。

また、全店BGMを流しており自然音やヒーリング効果のある音楽でより快適に過ごせることでしょう。

事務所開設や移転をお考えの皆様は是非一度、リブポートをご見学いただき参考になれば幸いです。
様々な業種の方に快適に利用いただけるよう、さまざまなプランをご用意しております。

まとめ

バイオフィリックデザインは、単なる空間の装飾ではなく、
人間の本能に働きかけ、働く人の心と体を健康にし、組織全体の生産性を高めるための戦略的な投資です。

オフィスに自然を取り入れることで、生産性の向上、ストレスの軽減、企業イメージの強化など、多くのメリットが期待できます。

大規模な改修だけでなく、デスクに小さな植物を一つ置くことからでも始められます。
この記事を参考に、ぜひあなたのオフィスに「自然とのつながり」を取り入れ、
より創造的で健康的な職場環境を実現してください。

-----------------------------------
\レンタルオフィス・コワーキングスペースなら/
リブポート株式会社
108-0075
東京都港区港南1-8-15 Wビル2
TEL:03-5781-8181
MAIL:info@libport.jp
★お問い合わせはこちらから★

一覧を見る