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法人向け節税対策30選!今すぐできる最強の方法を徹底解説
「思ったより利益が出そうで、法人税の負担が心配…」 「会社のキャッシュを少しでも多く手元に残したい」
中小企業の経営者や経理担当者の方なら、一度はこのような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。
法人税の負担を合法的に軽減する「節税」は、会社の成長にとって非常に重要な経営戦略の一つです。
しかし、具体的にどのような法人向けの節税対策があるのか、自社にとって最適な方法はどれなのか、判断に迷うことも多いでしょう。
この記事では、法人でできる節税対策を「決算間近でも間に合う方法」から「計画的に進める方法」まで網羅的に解説します。
税理士に相談する前の基礎知識として、ぜひご活用ください。
法人節税の基本と注意点
具体的な節税テクニックを見る前に、すべての経営者が知っておくべき基本と注意点を確認しましょう。
正しい知識が、リスクを避け、効果的な税金対策に繋がります。
節税と脱税の明確な違い
まず最も重要なのが、「節税」と「脱税」の違いを理解することです。
- 節税とは 税法のルールに則り、認められている方法や特例を活用して、合法的に税金の負担を軽減することです。この記事で紹介するのは、すべてこの「節税」にあたります。
- 脱税とは 意図的に売上を隠したり、架空の経費を計上したりして、不正に税金の支払いを免れようとする違法行為です。脱税が発覚した場合、本来の税金に加えて重いペナルティ(追徴課税)が課され、悪質なケースでは刑事罰の対象にもなります。
合法的な節税を心がけ、会社の信用を損なわないようにしましょう。
法人税の仕組みと計算方法
効果的な節税を行うには、法人税がどのように計算されるかを知る必要があります。
法人税の計算式は非常にシンプルです。
課税所得(利益) × 法人税率 = 法人税額
つまり、法人税の節税対策とは、基本的に「課税所得を減らす」ことを指します。
課税所得は、会計上の利益(益金)から経費(損金)を差し引いて計算されます。
- 益金(えききん) 売上や資産の売却益など、会社の収益のこと。
- 損金(そんきん) 売上原価や人件費、広告宣伝費など、事業に必要な経費のこと。
節税の基本は、この損金を漏れなく正しく計上し、使える特例を最大限活用して課税所得を圧縮することです。
過度な節税のデメリットと税務リスク
「節税できるなら、できるだけたくさんやりたい」と考えるのは自然ですが、過度な節税には注意が必要です。
- キャッシュフローの悪化 節税の多くは、経費を使う(お金を支払う)ことで成り立ちます。節税のために不要なものを購入すると、税金は減っても、会社の手元資金(キャッシュ)がそれ以上に減ってしまう可能性があります。
- 金融機関からの評価低下 決算書の利益が少ないと、金融機関からの融資審査で不利になることがあります。将来の資金調達に影響が出るリスクを考慮しなければなりません。
- 税務調査での否認リスク 税法の解釈を誤ったり、実態とかけ離れた処理をしたりすると、税務調査で「これは損金として認められない」と否認されるリスクがあります。その場合、修正申告と追徴課税が必要になります。
節税は、あくまで会社の成長を目的とした手段です。
事業の実態に合った、バランスの取れた税金対策を心がけましょう。
【決算間近OK】すぐにできる節税対策
決算まで時間がない場合でも、諦める必要はありません。
ここでは、決算直前でも間に合う、即効性の高い節税対策を紹介します。
未払費用の計上
決算日までにサービスの提供は受けているものの、支払いが翌期になる費用を当期の損金として計上する方法です。
これにより、当期の利益を圧縮できます。
- 具体例
- 従業員の給与(例:20日締め、25日払いの場合の21日〜末日までの給与)
- 社会保険料の未払い分
- 水道光熱費や通信費の未払い分
- 月極駐車場の賃料
計上漏れがないか、決算前に必ず確認しましょう。
決算賞与の支給
従業員への決算賞与(ボーナス)は、要件を満たせば当期の損金にできます。
利益を従業員に還元し、モチベーションアップにも繋がる有効な方法です。
- 損金にするための要件
- 決算日までに、賞与を支給する全従業員へ支給額を通知すること。
- 決算日の翌日から1ヶ月以内に、通知した全従業員へ支払うこと。
- 通知した金額を、当期の費用として経理処理(未払計上)すること。
口頭での通知は証拠が残らないため、書面で通知するのが確実です。
30万円未満の備品・消耗品の購入
事業に必要な備品や消耗品を購入することも、すぐにできる節税対策です。
特に中小企業向けの特例を知っておくと有利です。
少額減価償却資産の特例
通常、10万円以上の資産は固定資産として計上し、数年にわたって減価償却(費用化)します。
しかし、中小企業者等(資本金1億円以下の法人など)には特例があります。
取得価額が30万円未満の減価償却資産は、年間合計300万円を上限に、購入した年度に全額を損金にできます。
- 対象となる資産の例
- パソコン、モニター、プリンター
- 応接セット、デスク、椅子などのオフィス家具
- エアコン、空気清浄機
- サーバー、ソフトウェア
決算間近に「何か税金対策で買うものはないか?」と考えた場合、来期以降に購入予定だった備品を前倒しで購入するのが効果的です。
(参考:国税庁 No.5408 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例)
短期前払費用の特例活用
家賃や保険料、サーバー代など、継続的なサービスに対して1年以内の費用を前払いした場合、支払った期の損金として全額計上できる特例です。
例えば、決算月に翌年1年分の家賃をまとめて支払うことで、その全額を当期の損金にできます。
ただし、一度この方法を適用したら、翌期以降も継続して同じ処理をする必要がある点に注意してください。
広告宣伝費・修繕費の支出
将来の売上につながる投資として、決算前に広告宣伝費や修繕費を支出するのも有効です。
- 広告宣伝費 Web広告の出稿、パンフレットの作成、展示会への出展費用など。
- 修繕費 社屋や設備の簡単な修理、メンテナンス費用など。
ただし、修繕の内容が資産の価値を高める「資本的支出」と判断されると、減価償却が必要になるため注意しましょう。
計画的な支出が節税に繋がります。
福利厚生費の活用
従業員満足度を高めながら節税できるのが、福利厚生費の活用です。
福利厚生費は、要件を満たせば給与と見なされず、全額を損金にできます。
- 社員旅行 全従業員の50%以上が参加し、旅行期間が4泊5日以内などの要件を満たす必要があります。
- 食事補助 従業員が食事代の半額以上を負担し、会社の補助額が月額3,500円(税抜)以下であること。
- 慶弔見舞金 結婚祝い金や香典など、社会通念上妥当な金額であること。
全従業員を対象とすることが原則であり、特定の役員や従業員だけを優遇すると給与として課税される可能性があります。
役員・従業員関連の節税対策
ここでは、役員報酬や退職金など、人件費に関連する中長期的な視点での節税対策を紹介します。
役員報酬の最適化
役員報酬は、法人にとって最も重要な節税対策の一つです。
役員報酬を損金にするには、「定期同額給与」として毎月同じ金額を支払う必要があります。
- ポイント
- 役員報酬の金額は、事業年度開始から3ヶ月以内に決定し、その後は期末まで変更できません。
- 会社の利益計画を立て、法人税と役員個人の所得税・住民税の合計が最も少なくなるバランスを見つけることが重要です。
- 利益が出たからといって期中に役員報酬を増額すると、その増額分は損金として認められません。
事業計画に基づいた適切な役員報酬の設定が、会社と個人の手残りを最大化する鍵となります。
役員退職金の準備
役員退職金は、高額な損金を作れる非常に効果的な節税対策です。
退職金を受け取る役員個人にとっても、通常の給与より税制面で大きく優遇されています。
しかし、退職時に多額の資金が必要になるため、計画的な準備が不可欠です。
法人向けの生命保険などを活用し、在任中から少しずつ退職金を準備しておくのが一般的です。
これは将来の利益に対する出口戦略としても機能します。
社宅制度の導入
会社がアパートやマンションを借り上げ、それを役員や従業員に貸し出す「社宅制度」も、人気の高い節税対策です。
- メリット
- 会社側 会社が支払う家賃と、役員・従業員から受け取る家賃(賃料相当額)との差額を損金にできます。
- 役員・従業員側 給与から天引きされる形で、相場より安い家賃で住むことができます。これは実質的な手取り額の増加に繋がります。
導入には社宅規程の整備が必要ですが、会社と従業員の双方にメリットがある優れた制度です。
出張旅費規程の整備と日当の活用
出張が多い会社であれば、出張旅費規程を整備し、それに基づいて「出張日当」を支給することで大きな節税効果が期待できます。
- メリット
- 会社側 支給した日当は、全額「旅費交通費」として損金にできます。
- 役員・従業員側 受け取った日当は、給与とは見なされず所得税・住民税が非課税になります。
日当の金額は、役職や出張先に応じて、社会通念上妥当な範囲で設定する必要があります。
規程さえ作ればすぐに始められる、最強クラスの節税テクニックと言えるでしょう。
利益繰り延べに繋がる節税商品・制度
今期の利益を将来に繰り延べることで、当期の税負担を軽減する方法です。
将来、退職金の支払いや赤字補填など、大きな費用が必要になったタイミングで利益と相殺します。
経営セーフティ共済(倒産防止共済)
経営セーフティ共済は、多くの経営者が活用している定番の節税制度です。
取引先の倒産に備えるための制度ですが、節税効果が非常に高いことで知られています。
- 特徴
- 掛金(月額最大20万円、年額最大240万円)が全額損金になります。
- 掛金の総額は最大800万円まで積み立て可能です。
- 40ヶ月以上加入すれば、解約時に掛金の全額が戻ってきます。
注意点として、解約手当金は全額が雑収入として課税されます。
そのため、役員退職金の支払いや大規模修繕など、大きな損金が発生するタイミングで解約する「出口戦略」が不可欠です。
(参考:中小機構 経営セーフティ共済)
中小企業退職金共済(中退共)
中退共は、従業員のための退職金制度です。
国が運営しており、安心して利用できます。
- 特徴
- 従業員ごとに掛金(月額5,000円〜30,000円)を設定し、その掛金は全額損金になります。
- 従業員の福利厚生を手厚くし、人材の定着に繋がります。
役員は加入できませんが、従業員を雇用している法人にとっては、節税と福利厚生を両立できる優れた制度です。
(参考:独立行政法人勤労者退職金共済機構 中小企業退職金共済事業本部(中退共))
法人向け保険商品の活用
かつては「節税保険」として人気でしたが、税制改正により以前のような高い節税効果は得にくくなりました。
しかし、事業保障の確保という本来の目的を果たしつつ、一部を損金に算入して利益を繰り延べることは依然として可能です。
- ポイント
- 経営者に万が一のことがあった際の事業保障を第一に考える。
- 解約返戻金を活用した出口戦略(役員退職金など)とセットで検討する。
安易な節税目的での加入は避け、保険の専門家や税理士と相談しながら慎重に検討しましょう。
オペレーティングリースの活用
航空機や船舶、コンテナなどを対象としたリース事業に匿名組合契約を通じて出資する金融商品です。
- 仕組み 出資期間の初期に、リース資産の減価償却によって会計上の大きな損失が発生します。この損失を自社の利益と相殺することで、利益を将来に繰り延べる効果があります。
- 注意点
- 数千万円単位のまとまった資金が必要になることが多いです。
- 為替変動リスクや元本割れのリスクがあります。
- 原則として中途解約はできません。
多額の利益が出た期に有効な選択肢ですが、投資商品としてのリスクを十分に理解した上で検討する必要があります。
設備投資で節税する税制優遇制度
事業に必要な設備投資を行いながら、税制上の優遇措置を受ける方法です。
事業拡大と節税を両立できます。
中古資産購入による短期減価償却
新品ではなく、中古資産を購入することで減価償却期間を短縮し、早期に多くの費用を計上する方法です。
特に有名なのが、4年落ちの中古車です。
普通自動車の法定耐用年数は6年ですが、中古資産の耐用年数は簡便法で計算できます。
4年落ちの車の場合、耐用年数は2年となり、定率法を使えば初年度に購入金額のほぼ全額を減価償却費として損金にできます。
中小企業経営強化税制
生産性向上に繋がる特定の設備投資を行った中小企業が受けられる優遇税制です。
- 優遇内容 以下のいずれかを選択できます。
- 即時償却 取得価額の全額を、購入した年度の損金にできます。
- 税額控除 取得価額の7%または10%を、法人税額から直接控除できます。
対象となる設備や業種が定められており、経営力向上計画の認定を受ける必要があります。
(参考:中小企業庁 中小企業等経営強化法による支援)
中小企業投資促進税制
新品の機械装置やソフトウェアなどを取得した場合に利用できる優遇税制です。
- 優遇内容 以下のいずれかを選択できます。
- 特別償却30% 通常の減価償却費に加えて、取得価額の30%を上乗せして損金にできます。
- 税額控除7% 取得価額の7%を法人税額から直接控除できます(資本金3,000万円以下の法人のみ)。
これらの税制優遇は、適用要件や期限が複雑なため、設備投資を検討する際は必ず税理士などの専門家に相談しましょう。
法人節税に関するよくある質問
最後に、法人節税に関してよく寄せられる質問にお答えします。
結局、最強の節税対策はどれ?
「最強の節税対策」は、会社の状況、利益額、将来の計画によって異なります。
万人にとっての唯一の正解はありません。
しかし、多くの会社にとって効果が高く、導入しやすいという観点では、以下の対策が挙げられます。
- 経営セーフティ共済 掛金が全額損金になり、出口戦略も立てやすい。
- 出張旅費規程の整備と日当の活用 規程さえ作れば、会社は損金、個人は非課税というメリットが大きい。
- 30万円未満の備品購入(少額減価償却資産の特例) 必要なものを購入しながら、即時に損金化できる。
- 役員報酬の最適化 すべての会社に関わる、最も基本的で重要な対策。
まずはこれらの対策から検討してみるのがおすすめです。
赤字の会社でもできる対策はあるか?
赤字(欠損金)の年度は法人税が発生しないため、基本的に節税対策は不要です。
ただし、赤字の会社がやるべき重要な税務対策があります。
それは「欠損金の繰越控除」です。
青色申告をしている法人は、その年度に生じた赤字を最大10年間繰り越すことができます。
将来黒字になった際に、繰り越した赤字と相殺することで、将来の法人税を軽減できます。
赤字だからと申告を疎かにせず、正しく申告して将来の節税に備えることが重要です。
税理士に相談するメリットと費用
節税対策を自社だけで行うには限界があります。
税理士に相談することで、以下のようなメリットがあります。
メリット
- 最新の税制改正に対応した、最適な節税プランを提案してもらえる。
- 税務調査が入った際に、専門家として適切な対応をしてもらえる。
- 経理処理や申告書の作成を任せることで、経営に集中できる。
- 自社では気づかなかった節税の選択肢やリスクを教えてもらえる。
費用 税理士との契約形態(顧問契約、決算申告のみなど)や会社の規模によって大きく異なります。
一般的な中小企業の顧問契約であれば、月額3万円〜10万円程度が相場ですが、まずは複数の税理士事務所に見積もりを依頼してみましょう。
専門家への投資は、結果的にそれ以上の節税効果や安心感をもたらすことが少なくありません。
まとめ
今回は、法人向けの節税対策を網羅的に解説しました。
- 節税の基本 合法的なルールの中で、損金を正しく計上し、課税所得を減らすこと。
- 決算間近の対策 未払費用の計上、決算賞与、30万円未満の備品購入などが有効。
- 中長期的な対策 役員報酬の最適化、役員退職金の準備、社宅制度などが効果的。
- 利益繰り延べ 経営セーフティ共済やオペレーティングリースで、利益を将来に繰り延べる。
- 注意点 過度な節税はキャッシュフローの悪化や税務リスクを招く。
節税は、一夜漬けで行うものではなく、会社の事業計画と合わせて計画的に行うことが成功の鍵です。
この記事で紹介した方法を参考に、自社に合った節税対策を見つけてください。
そして、どの方法が最適か迷ったときや、より複雑な税制優遇を活用したいときは、必ず税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
正しい知識と専門家のサポートを得て、会社の成長に繋がる賢い税金対策を実践していきましょう。
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